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コラム:高校の物理部の続きをしているだけ

 私が大学で理学部の物理にいったり、あるいは現在のように工学の航空宇宙工学にいるのは、元をたどれば高校のときに物理部と化学部に所属して活動していたことによる。あのときに「科学というのを分かるようになりたい」というようなことを思ったその延長に、今の私はいる。
 今更考えて、ものの考え方が高校で物理部にいたときからさっぱり変わっていないことに私は自分でびっくりしている。どう考えても、今の私のものの考え方は高校のときとほとんどまったく変わっていない。

 北海道大学にやって来た。もうちょっとで札幌に来て半年になる。まがりなりにも工学の航空宇宙工学をしているのである。多分高校のときの物理部の私が「北海道大学の工学の航空宇宙工学専攻の大学院生」を見たら、「こいつすげー、天才じゃん」と思ったに違いない。そういう位置に今の私はいる。なって気づいたが、理学や工学を専門にしている大学院生なんて、さっぱりと天才じゃない。高校の物理部部員と、大して変わらないんだと、今の私は過去の私に言ってやりたい気分だ。

 多分、高校でも大学でも、私の同級生のほとんどは、高校のときとはものの考え方が違ってしまったのだろう。そんな予感がする。変わっていない私がよいのか、変わったほうがよかったのかは知らないが、こうなったら私はもう「高校のときの物理部の続き」をやっているのだと、意図的に思って動いたほうが良いんじゃないかと思うようになった。

 どういうわけだか知らないが、今の私にはロールモデルがない。前の学校では、ドクターコースの学生がほとんどいなかったし、北海道にやってきてからも、私の研究室には身近にドクターコースの学生がいない。なので、お手本がないのでいささか戸惑っている。だが、ロールモデルがあったって「俺は俺で、他人は他人じゃないか」と、思うに違いがないのだからあんまり関係ないかとは思うが、やっぱりなにかの見本があったほうがやりやすいだろうなということは思う。

 自分自身の最善をつくすことが最も重要なことだと思う。それから、他人をあまり当てにしないで、自分で考えて自分の考えに基づいて行動すること、を心がけたいと思う。前の学校にいて、あるあたりから「大学教授といっても、普通の人じゃないか」と思うようになった。多分そう心から思えるようになったことが、前の学校での最大級の収穫だろうと思う。「俺は頑張って動けば、この大学教授といわれている連中と同程度のことが出来る」という考えを、ほとんど本気で思うようになってきたのだ。基本的に北大でもこの心境に変わりはない。思ってみれば、大学生が思わなければならないもっとも重要なものの考え方は「大学教授を尊敬しない」ことだと今の私は思うが、それが実感として見えた時点で、私はなにか憑き物が落ちたような気分になった。

 今ある何かしらのものの考え方は、私と同じような誰かが考えたのである。だったら俺にわからないはずがないだろうと、そう思うことにしている。勉強して考えれば、世界のことが分かるようになるはずだと、そう思えるようになった。そう思えるから、なんかやってみようという気分になったのである。実際に出来るのかどうかはできるまで分からないが、だが、こう思えるだけで、なんとも幸せだと自分で思う。

 勉強をしなくては。

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Author:Yutaka ICHIMURA
 趣味はアニメ・漫画・ライトノベルなどポップカルチャー全般とモータースポーツ観戦、物理学・機械工学の勉強。
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