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池内了の科学者の倫理の話し、を久しぶりに読んだ

 昨日、北大の工学部図書室をぶらぶらと冷やかしていたら、新着図書のコーナーに池内了の本があった。「科学者心得帳――科学者の三つの責任とは」みすず書房、である。

 少し前には結構読んでいたが、最近はあんまりこの筆者の本を読んでいなかったので久しぶりに読み返してみた。
 テーマが科学者の倫理、ということで、小さいところでは「不正(捏造とか盗用とか)をしない」、というあたりからはじまって、最後のほうになると、「社会に対して発言しようよ」という話しになる。いってみれば、「科学者にとっての正義とは何か」というような問題を、地味ではあるが考えている本。

 ほんとうに地味な本だ。筆者も「科学者として倫理が重要だといっても、ほとんどの人はまじめに聞いてくれない」という意味のことを言っているが、まさにその通り。
 それでも、一考に値する問題ではないかと思うし、ひょっとすると、これはすごく重要な問題なのかもしれない。その可能性は大いにある。

 良い本を拾った、というそんな気分である。図書室の新着コーナーは定期的にチェックしてみるべきである。

科学者心得帳――科学者の三つの責任とは科学者心得帳――科学者の三つの責任とは
(2007/10/11)
池内 了

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プレゼンテーションにおける数式展開の扱い方・落下塔MGLAB実験準備

 研究室での勉強会があった。今回は私が発表をする番だったので幾分緊張していた。
 英語の文献を読んで内容を紹介する、というような勉強会なのだが、今回は数学的な話しがメインであった。それなので数式がたくさん出てきていささか分かりにくいのだが、そこらへんで少し迷った。
 学習院の理学部の物理にいたときに、私は理論研の連中がやる数学的な発表が最後まで良く分からなかった。講義でも、数式展開をばーっとやる田崎晴明(学習院・物理・理論研の教員)の講義など、さっぱりと分からなかった。「理論研の連中の発表はこういう風でよいのか?」とうすうす思っていたものだ。どう考えても、私以外にも分かりにくい発表であったからだ。

 私はそもそも数式展開にあまり興味がなく、ついでに得意でもなかった。
 だからといって物理学における数学の重要性は分かってはいるつもりなので、私は数式展開についてはプレゼンでは考えてやらないようにしている。

 数式展開が多発する内容に関しては、最初の条件と、そして計算結果を示して、その間の数式展開については「ようするにこういう風な計算をしました」と、エッセンスだけをさっと述べるようにして、その計算が物理的に何を意味しているのか、というのを文章で説明するように私はしている。

 自分自身が話しを聞いていて、数式展開を一行一行丁寧に説明されても、それはプレゼンとしては聞き手としての私が良く分からないので、自分が分かる形式とは何かを考えて、「自分が聴いて分かるような発表」をやろうかと思っている。それが、数式の詳しい展開方法はプレゼンで説明しない理由。


 本日の勉強会では講演者が3人いて、私以外の2人の講演者が数学的に詳しく説明をしていた。そのあとで私が数学的な説明をほとんどまったくしない発表をしたので、我ながらなんとも稚拙な感じのする発表になってしまった。
 ついでに、OpenOffice.orgのプレゼンソフトで作ったプレゼンのファイルがパワーポイントで開けなくって、印刷原稿を使っての急場しのぎのプレゼンになった。「ファイルが壊れていて開けません」とパソコンがいってきたときに私のあわてっぷりはなかった。

 パワーポイントでの発表では、動画が再生できないということは日常茶飯事であるので、だから私は動画はできるだけ使わないようにしているが、ファイルそのものが開けなかったということは今回が初めてだったのでびっくりした。…いろんなことがおきるものである。良い勉強になった。
 それでも、私はOpenOffice.orgの精神に大いに共感するものなので、今後もマイクロソフト・パワーポイントの使用は最小限にとどめたいと思っている。



 夕方から落下塔MGLABの実験準備を少しやる。もはや落下塔MGLAB実験が近づいてきて精神的に結構追い詰められている。そうはいってもまだやれると思うので、やってみる。いや、我ながら信じがたいくらいに精神的なプレッシャーで落ち着きがさっぱりととれない。びっくりしているし困っている。

 落下塔実験を現場でやっていて、それで実験装置をうまいことセッティングできるかどうかが未知数なので難しいが、それでもなんとか有意義な結果を出すべく、アタックしてみたいと思う。
 地上予備実験自体は、なんとかかんとか、手ごたえはつかめていると思う。ラッキーがくれば良い結果が出るだろうし、アンラッキーがなければなんとかなるのだと思う。そんな心境。

 不安でもあり、楽しみでもある。とはいえ、明らかに不安のほうが大きい。

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