3月の学術講演会の予稿を書く。過去の研究との比較を考えないといけないので少し調べている。
日本の微小重力環境の燃焼研究は、東京大学の熊谷氏が50年以上前にやったのが世界で最初だと聞いている。自由落下させた容器内部で液滴を燃焼させて炎が球形になることを示したと。その最初の報告はかなりマニアックな雑誌に載っているので入手が困難だが、初期の研究についての報告は国際燃焼シンポジウムに報告されていて比較的容易に読むことができる。
Combustion of fuel droplets in a falling chamber
Seiichiro Kumagai and Hiroshi Isoda, Symposium (International) on Combustion, Volume 6, Issue 1, 1957, Pages 726-731
そんなわけで今読んでいる。とても面白い内容である。読み応えがある。
この研究について、ウェブ上で元NASDAのトップをしていた五代氏の文があるのを見つけた。
「ニコンを落として 無重量環境での液滴燃焼の研究は日本から 五代富文」
http://www.soranokai.jp/pages/nikon_droptower.html
50年以上昔の文献を読んで、過去に行われた研究について今考えることができるということが、とても面白いことだと思う。
普通の人は、過去の学術研究を調べてその内容にワクワクすることがないのだろうなと思うと、それができる現在の自分がとてもハッピーなものだと思えてくるものである。
センター試験が今日・明日にある。北大は会場なのでなんかやっているようだ。私は普段と同じように学校にきて勉強をしているが。
受験生は受験生でかなりタイトにやっているだろう。私は私で、限界ぎりぎりを攻めるのみである。現在の私は、そういう攻撃的な勉強ができる状況にいる。本当にハッピーなことだと思う。
ラッキーなことに、久しぶりに世話になった人にも会うことが出来た。ハッピーなことだと思う。
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