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彼岸過迄@夏目漱石を読む

 勉強に集中できないので本を読む。勉強に集中できるときは小説がさっぱりと読めないので、こういうときでもないと小説が読めないのである。この前ふっと買った夏目漱石の「彼岸過迄」を読んでいるが、予想以上に面白いストーリーなので続きが気になっている。

 時代が明治。主人公は東京帝国大学の文学部を卒業したエリートであるが、就職もしないでぶらぶらとニート暮らしをしている。それで友人のおじさんが金持ちの資産家なので、そいつに頼んで仕事を斡旋してもらう、というような話を序盤の90ページでやっている。あらすじを見るとその友人の妹さんに一目ぼれしてラブストーリーが展開されるらしいのだが、全体の1/3読んでもヒロインがほとんど出てこないで、もっぱら優柔不断な主人公のニート暮らしの様子が延々と描かれる。
…今の私には非常に読み応えがあるストーリーだ。というか、東京帝国大学を卒業したダメ人間の生態を描いた小説が漱石には多いようだ。こりゃー高校生が読んでもわからんだろう。大学の上級以上の年齢で、なおかつ俺のように人間的にダメな人が読んで感情移入できる作品だ。
 考えてみれば、昔漱石の「それから」を読んだときに、ストーリーは覚えていないが、今で言うニートのことを「高等遊民」というふうに表現していたのが非常に印象深い。「そうか、高等遊民か」みたいな。漱石のこの言語感覚が抜群に好きだ。

 山本譲司「獄窓記」新潮文庫を読み終える。非常に読み応えのある良い作品だったと思う。これはあたりの本だった。

 どうでもよいが、コンピューターの冷却ファンがはちゃめちゃに音がでかいので閉口する。…なんでこんなパソコンを作ったんだドスパラは、と文句のひとつでも言いたくなるくらいに騒音のでかい機体である。机の上におくとうるさくて仕方がないので机の下においてみた。だんだんわけがわからない使い方になっている。


彼岸過迄彼岸過迄
(1952/01)
夏目 漱石

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Yutaka ICHIMURA

Author:Yutaka ICHIMURA
 西日本にある民間企業でアマチュア・エンジニアとしてアルバイト中。職業は「勉強屋(二級)」。趣味はアニメ・漫画・ライトノベルなどポップカルチャー全般とモータースポーツ観戦、物理学・機械工学の勉強。
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 中谷有吾(なかやあるご)の中の人。アニメブロガー西日本組。
 管理人へのメールはargonracing +at+ gmail.comからください(ただし普段使っていないアドレスなのでここからメールを送った場合はコメント欄にその旨を記載していただきますようお願いします)。
 写真は2012/5/22に韓国の釜山でホットクを食べる著者。

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