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「1984年」の社会風刺?が面白い

 SF小説「1984年」は1948年に発表されたディスユートピア小説である。
「偉大な兄弟」が支配する独裁国家を舞台としている(おそらくは旧ソ連の共産党や、ナチスドイツに支配されたドイツをイメージした世界)、とにかく徹底した恐怖世界が描かれる(作者は考えていなかっただろうが、太平洋戦争中の日本も同じような世界だった)。

「日記を書くこと」が罪である(真実を記録することが犯罪である)
法律が存在しない(秘密警察ににらまれたら法律によらずに誘拐されて処刑される)
過去を改変する(過去の新聞や雑誌を現在に合わせてどんどん修正する、真実を記録したものがない)
あらゆる部屋に監視カメラが取り付けられていて秘密警察に監視されている
言語を簡略化した「新語法(New Speak)」によって「考える」ことができないようにしていく
過去の本をすべて燃やしている(焚書)、もちろん過去を記録した本を所持すれば秘密警察に誘拐され処刑される。


 割と直接的な風刺がなされているので、素直に読めるものではないが、だが、著者の意図するところは分かるし、そもそも「こういうことが起こってもまったく不思議じゃないよな」ということは想像できるので(というか、これに近いことは実際に行われてきた)、読んでいて実に考えさせられる小説である。

 そして、この小説を読んでいると、好き勝手に新聞や雑誌や本が出版できて、インターネットでほとんど規制せずに発信できるということが、無形ではあるが、とても価値のあることなんだとつくづく思わざるをえない。「これは『当たり前』ではない」と。

 太平洋戦争中の日本国における思想弾圧の話はちらちらと聞いている。今の私からすれば「信じがたい」としか思えないめちゃめちゃなことを、どうやら本当にやっていたらしいということが、よく考えると実に驚くべきことである。なにか社会のありようというものについてよく考えないといけないような、そういう気分である。だが、私は考えるだけの知識や技術を持っていない。

 自然科学の勉強だけで、人間は頭がよくなれるのか? ということを最近は思う。

 私は何を勉強するべきか。そして、どういう風に生きていくべきか。ということをつくづく考える。

 今まであまり読まないできたが、SF小説というのは結構ものを考える上で価値がある作品が多いのではないだろうか。そういうことをつくづく思うようになってきた。またブックオフで探してみたい。

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

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今日の札幌は寒い・1984年を読んでいる・彼岸過迄を早く読みたい

 天気予報を見ていても今日だけ突発的に寒かった。冬を髣髴とさせる寒さである。気温的にはもちろん今のほうが暖かいが、雨が降っていて風があるので外歩きがつらい。ついでに装備も冬用より軽いのも効いている。

 昨日はなんとも集中できずに頭がふわふわとしていたのでろくに作業ができなかった。今日は比較的ましに頭が回っていると思う。
 実験結果をまとめて報告する原稿が一本と、なんだかんだで研究室のウェブサイトになにかを載せないといけないらしいのでそのための原稿を書いている。
 それなりに面倒くさいが、だが、まあ悪くもないだろう。

 昨日はオーウェルの「1984年」を読んでいた。前に読んだときは途中で止めてしまったが、今回はなんとか読めている。夏目漱石もそうだが、作品が分かる程度には人生経験をつんできたのか、ということを思う。
 人生経験をつまないと分からない作品は結構あると思う。そういうものが分かるようになるというだけで、長生きするだけの価値はあるのではないかと思う。特にぱっとしない生き方、というものにも価値があるんじゃないかと最近は思うようになってきた。
 文学では、どこからどうみてもぱっとしない生き方をしている主人公が数多く登場する。考えてみれば、大多数はぱっとしない生き方をしているからだと思うが、そういう人生のネガティブな部分に味わいを感じられるようになるということが、実に素敵なことだと思えて仕方がない。

 夏目漱石はなんか読み返してみたい作品だ。高校のときに読んだ「こころ」なんて、高校生が分かる小説じゃねえぞと、この前高校のときの知り合いと話していた。今読み返したら新鮮な発見があるかもしれない。
 私は太宰治がどうしても分からないのだが、かなり良さそうなのでこれも読めたら読んでみたいと思う。
 恥ずかしいのであまり他人には言わないでいたが、高校のときは中原中也の詩が妙に好きだった。高校を卒業してからはさっぱりと読んでいないが、あの明らかなダメ人間の詩を今はどう思うのだろう。

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