朝に講義・実験・英会話 日本の科学の壊滅を望む
今日は朝から人工衛星の概論の講義であった。昨日よりは頭が回っていたが半分眠くてふらついていた。何の話だったかなー。軌道か。衛星の軌道の話をやって円軌道からはいって今日は楕円軌道がどーのこーのと話していた。…おもしれーな。講義自体は基本つまらない形式だと思っているが、興味が持てる話題だとかろうじてついていけるものである。
午後には実験装置をちょっと動かす。実験装置を改装する必要があるだろうと思っていたのだが、今日少しやっていたら、一週間かかると思っていた改装がちょっとした工夫でできることがわかって1時間半で改装が終わってしまった。予備的な実験をちょっとしてみる。なかなかいい手ごたえを発揮している。というか、発光ダイオードがねえ。梅沢無線まで買いに行くのがかったるい。
この前書いたレポートの評価が散々だったので気落ちしてモチベーションがだいぶ下がっている。レポートだけではなく、全体的に状況がだいぶ厳しいので、気落ちしている。
科学をやっている人間としてのセオリーとして、現在の問題点を箇条書きでひたすら書き出して、どうすれば解決できるのかを、ここ数日ずっと自問自答していた。問題を要素に分割してそれぞれについて解決策を考えることが問題解決の基本である。
いろいろ考えて、外的要因によって留年は不可避だという結論に達する。なので、今から留年を覚悟する。在学年限ギリギリまで留年してやっと卒業できたらよくやれたほうだ、という風な、極端に低い目標設定をせざるを得ない。
おそらく、俺の有様をまじかでまじまじと見ている研究室のメンバーは「ああはなりたくない」と思うような、醜態をさらすことになるだろう。だが、それはそれで俺はいいやと居直る。居直るしかないと思うようになってきた。そもそも他人の評価を気にしてはいけないのだ。自分自身の自己評価がどうか、それだけに注目するべきだと思うようになってきている。
札幌にくるまでこの学校での生活が想像できなかったが、なるほどタイトである。前の学校の教員が「厳しい」とつくづくいっていたが、なんとなく分かるようになってきた。特に外的なサポートの極端な不足を見ていると、誰もこのカテゴリーにはそりゃ進学してこないだろうと思う。俺はこんなとんでもないところによくもまあ進学してきたもんだ、と自分でびっくりしている有様だ。去年4月から北大にいて「こんなありさまじゃ日本の大学での科学研究は世界とは戦えるレベルにならないだろうな。敗北必至だ」とつくづく思うようになった。むしろ、日本の大学での科学なんて滅びればいいんだ。壊滅するところまで行かないと改善されないだろう。んなことまで思うようになってきた。こんな阿呆なシステムがうまくいくはずがない。
「狂乱家族日記」のOPの終わりのほうで「明日は不幸かもしれない。だから今日は宴をするんだ」という意味の歌詞があって、激しく共感した。俺もそういう気分だ。「明日には破滅する。だから今日は楽しく過ごすんだ」、というそのあり方が正しいと思えてならない。
夜に英会話の勉強をする。時間的に眠かったが、終わるころになって目が覚めてきた。なんだかなー。
明日は明日でタイトである。せいぜいがんばろうと思う。
気分が落ち込んだときはとにかく本を読む。本を読みたいと思う。本にはさまざまな不遇な境遇の人物が登場する。吾妻ひでお「逃亡日記」では、ホームレスになった筆者の話が書かれていたし、あとは投獄経験の話も時々読む。夏目漱石も宮沢賢治も、今になって読むと不遇な人物について描かれたストーリーが多いということに気づいた。そういう話を読むとすごく考えさせられる。だから本を読まなくてはならないと思う。
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- 2008/06/03
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