今日は本が読みたかったので本を読んでいた。というか、憂鬱に陥ると読書をしてモノを考えるより他になくなるものである。昔「どくとるまんぼう青春記」を読んでいたときに松本高校の学生がのきなみ神経衰弱にかかっている描写があったと思うが、俺もかるく神経衰弱だよ。
> 検索バカ
タイトルも装丁も地味だがメッセージは割と重要だと思った。インターネットの普及によって「自分で考える」ことをしなくなっているのではないか。どっかから探してきて適当に編集するだけで知的作業が終わったような気になるのはやばいんじゃないかという意味のことが書かれていた。
俺もウェブをやっていたり見ていたりして、情報の一次の部分。ゼロから考えたり取材をしたりという部分がおろそかになって二次情報ばっかりが幅を利かせている現状を、この本を読んで「なるほど、そういやおかしいよな」と思うようになった。
> インテリジェンス読書術
タイトルも内容も軽いのだが、それでも読書術の本としては割と楽しく読めた一冊だった。「本を疑って読め」とか「楽しむだけでは意味がない」とか、他でも読んだようなこともあったが、「速読と言って速く読むことよりも、読んでぼーっと考えることのほうが重要だ」というあたりは共感できるものだった。「他人事ではなく自分のこととして読んで『自分ならばどうする?』という視点で読むといい」というくだりもなるほどなと思った。
> ひらきこもりのすすめ2.0
「ひきこもり」について、ひきこもった状態のまま世界に対して「開く」ことを「ひらきこもり」と言って、それは良い事だと書いてある本。俺は読んでいてインドアでひきこもったオタクをここまで肯定した本を初めて読んだので(というか、探したとしてそんなに数は出ていないと思うので)、非常にびっくりしながら読んでいた(前に吉本隆明の「ひきこもれ」を読んだときの引きこもりを肯定する論拠は哲学的に考えるためで、ひきこもりオタクを無条件で肯定するものではなかった)。
「ひきこもりのオタクがこれだけ存在することは金鉱や油田に匹敵する国の財産」という意味のことまで言ってひきこもりのオタクの価値をみとめて、そしてそれがインターネットの力によって拡大されて経済的にもやっていけるんじゃないかということが書いてある。
主張は派手だが読んでいくとあながち荒唐無稽とも言えない説得力があり、俺は「経済的にひきこもりオタクが自立可能か?」という部分だけはちょっと引っかかったが、具体的にアドバイスをしている部分や、あるいは「他人を誉めよう」という主張の部分には大きく賛同できるものであった。「他人をけなすとそれは自分自身に呪いとなって跳ね返ってくる、他人をけなす習性の人間に創造ができるのか」という意味のあたりはものすごく考えさせられるところだった。
存在をまったく知らなかった本だが読んで見ると非常に面白かったです。ありがとうございました>るるときさん。
> 惑星のさみだれ 1-4巻
ウェブラジオ同志の
トール鉄さんが「これは面白い!」といって本当に面白そうだったのでまんだらけととらのあなでそろえてきて4巻まで読む。なるほど、本当に面白かった。
「とらだよ。」でも倉田英之が紹介していたことがあったが、荒唐無稽な設定だけど読んでいると素直に考えさせられるし、なによりこの世界観にハマるものがある。続きが気になるので今度出ているだけそろえておこうかと思う。
…次はとらドラ!のスピンオフ2でも読むか。名古屋の知り合いはいまいちだといっていたが
まぬけづらさんは面白いといっている。
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