https://www.igoshogi.net/ai_ryusei/01/
↑12月9日に行われたコンピュータ囲碁の大会「AI竜星戦2017」の予選に参加してきました。持ち込んだプログラム「エスアル碁(EsArgo)」は予選一日目で3勝4敗の成績で18チーム中10位でした(カテゴリーBのため予選のみの参加で決勝は出ていない)。
今回についてはDeepEsperさんと合同チームを組んで参加することにしました。それなので、DeepEsperとArgoCorse_IchiGoから合わせて「エスアル碁(EsArgo)」というソフト名で参加しました。
3月のUEC杯に出たときに「公開されているポリシーネットで打つだけでだいぶ強いですよ」という風に話を聞いて、3月の時はポリシーネットの確率でモンテカルロをするのを試していたのだが、今回は公開されている44%ポリシーネットの最高の確率が10%以上の時はポリシーネットの位置に打って、最高確率が10%以下の時はモンテカルロをする、という風なプログラムを作ってCGOSに入れてみて動作確認とかをしていた。
DeepEsperさんが「モンテカルロ部分にバグがある」というので直前の一週間で急遽モンテカルロを使わないで最高確率が低くても全部ポリシーネットで打つ、というような変更をして大会に臨みました。ただ、元にあった日本式にするという部分はそのままでそれが後に影響してきます。
そんなこんなで大会に行く。21チームエントリーだったのがなんか4チームが欠席して参加が17チームで2チームがカテゴリーBなのでそもそもカテゴリーAの15チームは全部決勝に行けるという話になってなんだそりゃって思わなくもないが、とりあえずこちらは粛々と予選を打ち抜くのみである。それで初戦がいきなりGNUGOだった。コンピュータ囲碁の開発をしていて「GNUGOに勝つ」ということは2015年の秋ごろからの目標だったので、今回初戦でGNUGOに勝利して2年かけて目標を達成してなんかびっくりした。うれしいというかなんか勝つときはあっさり勝つんだなと拍子抜けする。そのあとでnlpに順当に負ける。ここでMaruがFineArtに対してFineArtが日本式ルールに対応していないという話で勝利してびっくりみたいな話になる。それで2戦を終えてお昼休みに我々はプログラムを修正する。大会当日のお昼休みにプログラム修正というあたりがなんかすごいなーと思いながらこれもまた面白いと思っていた。それで3回戦が強豪のTingrangであるが、ここでまた相手が日本式ルールに対応していない、ということで中国式でカウントすると向こうの勝ちになるが日本式でカウントするとこちらの勝ちという状態になり、今回の大会は日本式ルールなので、ということで強豪相手に勝ち星を拾う。日本式ルールに改造しておいて本当に良かったと思う。
そのあとでKugutsuにも勝利することができて3勝1敗になってびっくりする。そのあとはAya,AQ,Deep_arkと順当に負けて最終成績は3勝4敗になったが、Tingrang戦の勝利でソルコフが稼げたのだと思うが予選の最終順位が18チーム中10位になった。11位がRaynzで12位がnlpだからまぐれとはいえ形式的にそれを上回る成績を記録したというのは自分でびっくりである。
とりあえず、参加しただけの価値はあったと思う。今回は「直接対決でGNUGOに勝利する」「最終順位でGNUGO(13位)を上回る」「3勝する(二年前はDeepEsperは2勝、今年3月の時はDeepEsperもArgoCorse_IchiGoも1勝ずつ)」と、十分以上の結果を得ることができたと思う。いつまでやれるかわからないができるようならば引き続き囲碁・将棋のプログラムの開発はやってみたいと今は思っている。
サークル「ブログ同盟」の同人誌「ブロガーズユニオン」のPDF電子版メロンブックスDLにて無料配信中。
COMIC ZINでも委託販売しています→「ブログ同盟」の本
最近のコメント