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コラム:理学部と工学部の視点の違い

 私はもともと理学部の物理学科で勉強を続けてきた。それで今年から北大の工学研究科に移って勉強を始めている。前の学校にいたときから、「理学部と工学部では考え方が違うのだろうか」ということが気になっていた。結論から言えば、現時点では大きく違うとは思っていない。どう考えても理学部と工学部で考え方が同じなはずがないのだが、今までの感覚からするとそんなに大きく違っているようには見えないのである。
 これは私が入った研究室がもっぱら基礎的な研究を重視してやっているということが関係しているのかもしれない。私がイメージしていた「ものつくり」「実用的」という工学部の特徴が、今のところは感じられないのである。

 ただ、私自身が自分の中で「俺は考え方が理学部的なんじゃないか」と最近思うようになった。それというのも、実験をしたり実験装置を作ったりという、そういう工学部的な「ものつくり」よりも、実験結果を見てなぜそうなるか「原理を考える」理学部的な行為に興味を持っているからである。
 考えてみれば学習院にいたときからそうだった。私は実験をすることよりも、実験結果を見て考える、解釈しているほうに興味を持つ学生だったのだ。
 学習院のときは実験手段がなくってろくに実験が出来なかったから、いやでも少ない結果をじっくりと解析するというスタイルにならざるを得なかったのだが、今年北大にやってきて、実験自体は非常にたくさんできる恵まれた環境になって、それでも私は実験のバックの「考える」ということを重視したいと思うようになってきたのだ。
 実験をちょっとやろうとして気づいたが、現象を十分に考えて理解しておかないと、実験が表面的なものに終わってしまうという恐怖を私は感じているのである。
 それなので、実験装置をしっかり作るとか、あるいは実験をたくさんやるとか、そういうことよりも、本や先行研究を読んでじっくりと考えて、実験の意味づけや解析方法をしっかりと取得することが、実はすごく重要なんじゃないのかと思うようになってきたのだ。
 このあたりの考えについて、つくづく私は理学部的なものの考え方をしているなと思った。学習院の理学部で勉強してきたことが、実は今になっても効いている。なんかそんな感じである。

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Author:Yutaka ICHIMURA
 趣味はアニメ・漫画・ライトノベルなどポップカルチャー全般とモータースポーツ観戦、物理学・機械工学の勉強。
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