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コラム「日本において航空宇宙産業が存在する必然性」のレポート

 7月の9日-10日に北大工学研究科の集中講義で宇宙の話を聴いた。そのレポートが、「日本において航空宇宙産業が存在する必然性を、明治維新以来の歴史的経緯と東アジアの安全保障上の見地より論じなさい」だった。
 分量がA4で1枚ということだったがなんか筆が進まなくってかけなかった。今日一日頑張ってとりあえず書いてみた。以下、追記に添付。

 自分で思うが「東アジアの安全保障」の部分がイメージできなかったので意図的に書いていない。自分で書いていてなんか高校生の作文みたいでおよそブロガーとしては気の利いたコラムではないと思うけど、こんなものだろうか。

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日本における航空宇宙産業が存在する必然性を述べる

航空宇宙産業の日本における重要性は以下の点にあると考える
・航空機・宇宙機が付加価値が高い商品である
・航空宇宙開発によって日本の技術力を国際的にアピールできる
・人工衛星を利用した情報通信サービスの利便性が高い
・ 日本が島国であり、輸送・移動に航空機が必須である

 はじめに、日本の特徴として、資源がないことが重要な点である。近代の日本は資源を外国から輸入し、加工して製品を輸出することを産業の中心としている工業国である。そのため、高い技術力を持つ必要があり、他の国では作ることができない製品を作ることが重要である。具体例として自動車は高い技術力によって品質のよい製品を作ることに成功し世界的に売ることに成功している。
 航空機・宇宙機に関しても、自動車と同じかもしくはそれ以上に製造に関して技術力が必要であり、品質のよい航空機・宇宙機を製造することが日本ならば可能であり、付加価値が高いために産業として収益が期待できる。さらに、航空宇宙産業の基礎研究や技術開発によって日本の技術力の向上につながる。技術力を向上させるための方法として航空宇宙産業は工業国として重要である。
 また、そもそも航空機や宇宙機の開発は国の技術力の優秀さを他の国に対してアピールする手段でもある。性能の優れた航空機・宇宙機を開発することは、航空宇宙産業のみならず、日本の技術力全体の優秀さをアピールし、他の製品のステータスの向上につながることである。

 次に、宇宙産業に関して人工衛星を使用した情報サービスの重要性が今日ますます増していることがあげられる。天気予報に使用される気象衛星や、通信に使用される人工衛星は一般市民の日常生活においてなくてはならないものになっている。これらのインフラを他国に頼らずに自前で保有することで、他国からの干渉を防ぐことが可能であり、また人工衛星によって得られる情報サービスを他国に対して提供することで他国に対して優位性を持つことが可能である。この人工衛星を利用した情報取得は民生用とのみならず、軍用にも有効であることから軍事面でも自前の衛星で情報収集が可能であることは他国に対して優位性を持つ手段である。実際、位置情報システムとして現在ではアメリカのGPSが使用されているが、ヨーロッパや中国では自前でGPSに対抗するシステムを保有しようとする動きがある。これはアメリカのGPSが無償とはいえ精度の落ちる情報しか提供されていないために用途が限られることや、軍事面において衛星からの位置情報が重要であるため、それを自前で確保したいという理由だと筆者は考えている。

 次に、日本が島国であり、移動・輸送において航空機が重要な手段であることが挙げられる。移動・輸送はかつては海上での移動が主であり、造船業が重要であったが、現在の移動の主要手段は航空機である。したがって航空機を自前で製造する能力は非常に重要である。現在は航空機は日本の産業ではなく他国から購入して使用しているがその状態では何か問題が発生した場合に航空機が使えなくなるからである。
 他国に依存していて問題が発生した例として、2003年夏の気象衛星「ひまわり」があげられる[1]。天気予報に使用する気象衛星をアメリカのメーカーから購入し続け自主開発をしなかった結果、H2ロケット8号機の打ち上げ失敗により後続衛星の投入が遅れた際、新しい衛星を発注したがアメリカのメーカーが破産して気象衛星が購入できず衛星不在の状況が生じる結果となった。重要な技術は自前で保有しなくてはならないというエピソードである。

 結論として、航空宇宙産業の日本における重要性は、日本が工業国であり、技術力の向上と技術のアピールのために重要だという点が第一である。次に航空機や衛星の重要性が近年重要になっている点があり、その技術は自前で保有しなくては運用に支障をきたすため、独自の航空宇宙産業が必須である。

参考文献
1.中野不二男・五代富文「日中宇宙戦争」文春新書、2004、P184

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