尾道を散歩してきた・林芙美子・志賀直哉・小津安二郎
今日は気分が良かったので尾道に行ってきた。出かけようと外に出たらやけに寒かったのでやっぱり後日にしようかと思ったが「なに、冬の北海道で小樽や旭川にいってきたではないか」と思って電車に乗る。
呉線を広から東に行って三原までいって三原から山陽本線を東に二駅行って尾道である。電車賃は往復で2500円ちょっと。時間としては片道1時間40分くらい。どおってことはない距離である。
9時16分広発の電車に乗って11時頃に尾道についた。小腹がすいていたので駅前に見える「尾道ラーメン」のショップに入って早速尾道ラーメンをすする。美味い。俺はラーメンは美味いまずいの味はよく分からないが尾道ラーメンは好みにあっているらしくて美味いと思って食べてしまう。
ラーメンを食べてから駅の観光案内所に出かけて色々と情報を仕入れる。たいていは「るるぶ」に載っていたとおりだが、「商店街を入ってすぐのところに林芙美子が住んでいた家が今は喫茶店になっていて資料展示がしてある」という情報は初めて聞いたので貴重なものだった。
とりあえず、観光用の循環バスがちょうど出るところだったのでそれに乗って出かける。一番遠くの方まで行って先ずは林芙美子が通っていた高等女学校が今は尾道東高校になっているのでその高校を見てみることにした。割と普通の高校だったのだが、昭和初期に活躍した作家が通っていた学校がまだ現存しているところがすごいと思った。それからてくてく駅の方に戻ってロープウェイに乗って一気に山の上まで上がる。上がったところに展望台があったので見てみたが、なるほど景色が良いところだった。
この公園一帯は後で知ったのだが桜の名所らしいので、桜が満開の時はすごいのだろうなと今にして思うものである。
ロープウェイを上がったところから尾道にゆかりのある作家の石碑が連続する「文学の小道」を降りながら文学館に向かう。
歌人の中村憲吉は知らなかったのだが、林芙美子の資料が展示してある尾道文学館と、小説の神様・志賀直哉の旧邸を見てきた。志賀直哉の旧邸はなるほど質素な佇まいで、ここで「清兵衛と瓢箪」が書かれたのかと思うと実に感慨深いものがあった。
文学館を見たところで14時くらいになっていて、3時間も歩いているとだいぶ疲れたので一旦降りて商店街の喫茶店でチーズケーキとトマトジュースをオーダーして30分くらい休憩する。マスターが話好きな方で色々と尾道について話を聞かせてもらった。
喫茶店で休憩をとってからまた東のほうにちょっと出掛けて銀行の跡地を改装した歴史資料館と、そのあとですぐとなりにある映画資料館を見てきた。歴史資料館の方は「なんじゃこりゃ」っていうほどチープな展示で拍子抜けしたが、映画資料館の方は割と面白かった。
小津安二郎監督の「東京物語」の舞台が尾道で、それについて詳しく紹介されていた。ミニシアターで小津安二郎監督の作品紹介のムービーが流れていたので休憩がてら見ていたのだが割と面白い作りで見入ってしまった。小津安二郎については名前しか知らないのでレンタル店に行って主要な作品は見てみたいなと思った。
映画博物館を見た帰りにせっかく尾道に来たのだからと、もう一回尾道ラーメンの別のお店に入って尾道ラーメン2杯目を食べる。中国銀行の隣にあるお店でガイドブックに載っていたお店で有名なのかなと思ったが割とうまいラーメンだった。
一番最後に駅に向かいながら商店街の入口にある、林芙美子の旧邸がある喫茶店「芙美子」に入る。ここでオレンジジュースを注文して当時の状態で保存されている旧邸を見学して、林芙美子についての著作が店内においてあったので、しばらく読みふける。
そんな感じで16時48分尾道発の電車に乗って糸崎で呉線に乗り換えて18時28分広駅着、であった。
小津安二郎の「東京物語」をみたくなったので広についてからフタバ図書でちょっと見てみたのだが、レンタルが置いていなかった。確か呉のフタバ図書で扱っていたと思うので、後日そっちをチェックしたいと思った。
↑今まで通過したことは何回かあったが、降りたのは初めてだ。
駅前にラーメン屋が見えたのでまず降りて腹ごしらえをした。割と美味かった。
最初に循環バスで林芙美子の通っていた高等女学校を見に行った。
なんかケーブルカーがあったので乗って山の上まで行ってみた。
展望台から見た尾道市街の様子。割と眺めが良かった。
下りてくる途中にこんな感じの石碑がボンボンと置いてある文学の小道を通って文学館まで行ってみた。
こんな感じで主に3つの建物からなっている。
志賀直哉が住んでいた家が保存されている。
こんな感じ。
部屋がこんな風で狭くてこじんまりした感じだが窓からの眺めがすごく良い部屋だった。
説明文。
歴史博物館。ここはしょぼかった。
映画資料館。小津安二郎の「東京物語」についての展示が良かった。
観光ガイドに載っていたラーメン屋に入ってみた。
尾道ラーメンを食べる。美味かった。尾道ラーメンは俺の好みだ。
商店街の入口に林芙美子の旧邸あとが喫茶店になっている。
店の奥に当時の家が保存されていて見学できるようになっているので見せてもらった。
喫茶店の中に林芙美子に関する書籍があり、これは非売品の生誕100周年記念シンポジウムの講演集。これは手に入らないのでしばらく店内でしげしげと読み込んでしまった。
商店街の入口にある林芙美子像。
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- 2010/12/25
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