小田実を追悼する
小田実が死んだ。選挙で与党が敗北したらしいと知って、新聞がどう報じているかと図書館に読みに出かけたら、一面の隅っこに小さく小田実が死んだと報じていた。
http://www.asahi.com/national/update/0730/OSK200707300001.html
小田実の本業は作家であるという。だが、私は小田実の著作のほとんどを読んでいない。小説は読んでないし、評論を少し読んだ程度だ。それでも、行動力にあふれたこのおっさんが、俺は好きだった。内容とか良く覚えていないが、岩波新書の「世直しの倫理と論理」 上・下(新書) 1972年1月、2月 岩波書店、は高校生のときだったか卒業してすぐだったか、よんでなんか良い本だと思ったよ。やたらにかぎ括弧が多い文章も独特だったが、俺は好きだった。
俺はここまで行動力もないし、ものを考える能力がないが(そしてそれが情けないが)、俺は小田実が死んでしまったことが無償に残念でならない。
高校を卒業してちょっとして東京西多摩の立川のどっかの市民会館かなにかを借りて行われたこのおっさんの講演会を一度だけ聞いたことがある。なにを話したのかもう忘れてしまったが、やたらに印象にのこっている。ちょっと目が合った、それだけを覚えている。
とにかく、残念でならない。
![]() | 世直しの倫理と論理 上 (1) (岩波新書 青版 811) 小田 実 (1972/01) 岩波書店 この商品の詳細を見る |
- 2007/07/30
- 読書
- 固定リンク
- トラックバック (0)
- コメント (0)
- ↑
コメント一覧