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落下塔実験の価値は金では測れない

 落下塔実験である。
 実験に関して、時々人に話すことがある。「なにをしているのか?」と問われるので、「電線に電気を流して燃やしています」とか「高い塔の上からカプセルを落として落ちている途中で電線を燃やします」とか、いろいろ答える。
 話をしていて、どう考んがえても私のやっている実験が相手に伝わっていないと思うことが多い。私はそれほど分かりにくい話をしている気はないのだが、それでも科学になれていないと分かりにくい話らしい。

 そもそも「落下塔」といってどういう実験施設だか分かる人が珍しい。どういう実験装置か説明してもよく分かってもらえなくて相手がぽかんとしていることが多い。


 私が自分でやっている実験の話をしていて、相手が理解していないのを見ていて、逆に私がわからないことがあるんじゃないのかとしばらく前から思っている。
 本当は価値があるのだけれども、私が理解できないがために、価値がないと思い込んでいる、そういうものがこの世界にはたくさんあるんじゃないのかと思えてならない。
 そういう風に思うようになってから、私は他人がやっていることを簡単に否定できないようになった。つまらないことだと思っても、それは私が理解できないだけで、価値があることなのかもしれないからだ。

 価値があるのかないのか、というのをどうやって決めるのかも分からない。ただ、値段が高いかどうかできめるものではないだろうと最近は思う。
 日本無重量総合研究所・MGLABの落下塔実験は、最初に私が聞いたときにびっくりするくらいには費用がかかる実験だ。しかし、落下塔実験に価値があるのは、お金をかけて実験をしているからじゃない。私は実験をやっていて、それだけは分かっている。MGLABはだいぶ高価な実験施設であるが、その価値はお金で測るものではない。

 現在の学校では前よりは高価な実験装置や実験手段でいろいろなことができる。それはそれでよいことだとは思うが、お金では測れないような価値を押し出していきたいと思う。


 今回岐阜県に乗り込んできて、自分の実験装置がちゃんと動いてくれるのか、私に動かせるのか、ということがすごく心配だった。いろいろあって、今回はちょっと実験が延期になってしまったが、いろいろと準備とかセットアップとかをしていて、そして実験装置をカプセルに入れた状態で予備実験をしていて、少し感覚がつかめてきたような気分になっている。
 DASの航空機実験や、MGLABでの落下塔実験は、そこにくるとなんだか緊張して、いろいろと刺激を受ける場所だ。ここにくると、なんだか頭が活性化されてもっと勉強をどんどんやろうという気分になってくる。

 来ただけの価値はあった。そう思う。

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