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コンピュータ囲碁の大会「CGFオープン」に参戦して九路部門で7人中同率5位、十九路部門では8人中7位のリザルトを上げました

CGFオープンCIMG7094
↑CGFオープンで囲碁のプロ棋士VSソフトの対局の様子を参加者が見ている所。右下のThinkPadのパソコン画面が私のプログラム(白番)が九路盤部門優勝ソフトのNegative Sleeper(黒番)と十九路で対局して私が負けた画面です。つーかNegative Sleeper強すぎ。

http://hp.vector.co.jp/authors/VA012620/index.html

↑2016年の10/1と10/2に電気通信大学で開催されたコンピュータ囲碁の大会「CGFオープン2016」に参戦してきました。
 2015年8月のコンピュータ囲碁講習会をインターネットで見てものすごく面白そうだと思ったし、サンプルの囲碁プログラムを見てちまちまと改造していたのだが、去年は10月に技術士の一次試験を受験するのでコンピュータ囲碁をやっている暇がなくて、今年は8/14にコミケが終わってから時間が取れたので一ヶ月半ほどコンピュータ囲碁のプログラムをひたすら書いてなんとか参戦出来る位置まではこぎつけたと思ったのでオフィシャルに申し込んだ。そうしたら選手としての参加を受け付けてくれたので、東京・調布の電通大に出かけて自分で書いたコンピュータ囲碁のプログラムを他の人のものと戦わせてきました。この「自分の書いたプログラムを他の人のプログラムと『戦わせる』」ということをとにかく一度やってみたかったのだ。
 勝ち負けとかは最初から度外視していて、ミニマムサクセスを「通信対戦で最初の一手の着手に成功すること」、ノーマルサクセスを「対局を最後まで打ち切ること」、エクストラサクセスを「対局で一勝を上げること」と置いて参戦してきた。
 10/1に開催された九路盤部門は1勝7敗で1勝を挙げた、私・DeepEsper・OKOJOが三すくみで3人居て同率の5位最下位。10/2に開催された十九路盤部門では6戦して1勝5敗で8人中7位でした。十九路部門では、家でも出ていた持ち時間30分中の25分位でパスしかしなくなる、というバグが出て実は最後までまともに打ち切っていなかったが、中盤優勢だったところに対戦相手のDeepEsperが先に投了してくれたので、その時点での局面評価となって優勢だった私のプログラムが一勝を上げることが出来た。

 今回参加して想像以上に面白くて有意義だったのでびっくりした。コンピュータ囲碁のプログラムを自分で書いているという人達が集まって話をすると無茶苦茶に面白くていくらでも話が尽きない。私はリアルでこういう話ができる人が居ないので本当に面白かった・楽しかった。それでいて強いプログラムを作るための方法について話していると、ディープラーニングをこうすればいいよ、みたいな話を詳しい人と話して「なるほどー」とかって、それは面白いだろう。というか、ただのお遊びではなくて、情報科学をガチでやっていることなんだなということにもびっくりだし、また自分のプログラムが対局している途中画面を見ると「どれくらい闘えるだろうか」と見ている私がものすごくドキドキしてものすごく疲れる。これって自分自身が囲碁の対局をしているのと同じなんだなというのがびっくりした。そういえば、誰が言うでもなく、対局開始時には相手のプログラムの開発者に「よろしくお願いします」、対極が終了したら「ありがとうございました」と挨拶をする。もう人間の対局と変わらない。ちなみに、基本的に私のプログラムは負けまくったわけだが、負けると悲しくて放心して、たまに勝つと嬉しくてテンションが上って、「ありがとうございました」の挨拶を忘れそうになることが多々あって、私は会場に来るまでは「のんびりやってりゃいいだろう」と思っていたし、のんびりするつもりだったが、いざ始まるともの私はすごく真剣に熱くなってしまって我ながらびっくりした。
 十九路部門で私が一勝を挙げた対DeepEsper戦は事実上の最下位の2ソフトの対局で、それは相手もわかっていたので私はここで勝ってびっくりするほど嬉しかった。そして負けたDeepEsperの作者が私のプログラムに負けたことに対して明らかにがっかりしているので、「これって遊びじゃなくて真剣勝負だよな」とそのことにびっくりした。
 二日目の午後には囲碁のプロ棋士が4人くらいやってきて、私の目の前でソフトと対局したり、プロ棋士VS囲碁ソフトの大盤解説をプロ棋士が目の前でやってくれて「なんかこれってすごくねーか」とビビりまくり。プロ棋士と闘ったソフトは現在日本で最強のZENで、その作者の加藤さんが目の前にいるし、大体AYAの山下さんがふつーに居るし、加藤さんが「今のZENはヨーロッパチャンピオンに勝った頃の一年前のアルファ碁よりは強いはず」とか言っていたりで、とにかくすごいことが私の目の前で起こりすぎて何がなんだかわからなかった。

 そんなこんなで今回私が広島から東京の電通大まで行くのに往復の交通費とかが3万5千円ちょっとかかったわけだが(私はそれだけ突っ込む価値はあるとふんで挑んだが)、来て大正解だった。こんなに面白くて有意義なものだと知っていたらもっと早くからやるべきだったとすら思うほど。それでも今回それを知ることが出来たと言うだけでもものすごく貴重な経験だったと思っている。題材を「囲碁」に限定する必要もなく、こういう「自分で作ったプログラムを他の人のプログラムと戦わせる」というイベントは他にもあるという情報も得ることが出来てこれはこれからも続けていきたいし、続けていったら面白いと言うだけじゃなくてなんかすごいことにもつながるんじゃないかと思うので、今のところこれは続けたいなと思っているところです。
 ほんと、今回のコンピュータ囲碁大会への参加はすごく面白くて有意義で最高だった。

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Author:Yutaka ICHIMURA
 西日本にある民間企業でアマチュア・エンジニアとしてアルバイト中。職業は「勉強屋(二級)」。趣味はアニメ・漫画・ライトノベルなどポップカルチャー全般とモータースポーツ観戦、物理学・機械工学の勉強。
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 中谷有吾(なかやあるご)の中の人。アニメブロガー西日本組。
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