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自然科学の勉強が限定的であること

 理学部や工学部で行なっている・扱っている勉強が世界の中でも重要なジャンルであることは間違いないと思う(というよりも理学部や工学部で勉強をしてきた以上、自分がやってきた勉強がそれなりに価値があるものだと個人的に思い込みたい)。
 少し前に、理学部や工学部ではない、文学部とか経済学部に所属する学生と話しをしたときに、彼らが自然科学についての知識をほとんどまったく持っていない(と私が感じて仕方がない)ことにびっくりした。
 自然科学の知識や技能というものが、それほど一般的なものではないのかということを、このことからやっと分かった。
 だが、逆に考えてみれば、自然科学以外の勉強について、私はほとんどまるで分かっていないということも、うすうす思えてしまって仕方がない。
「分からない」ということは、「自分が何がわからないのか、どこまで分からないのか」ということが分からないということである。それなので、私は自分がこの世界についてどこまで分からない状態にあるのかということが分からないでいる。

 周りの理学部や工学部の学生をぼんやりと見ていても、「自然科学以外の事柄に対する無知」っぷりについては私以外の理学部・工学部の学生や教員も同じようなものじゃないかと思えてしまって仕方がない。
 どう考えても周りがそんなにこの世界のことについて、分かっているようにはとても見えない。学生に限らず、理学部や工学部の教員ですら、おそらく自然科学以外のこの世界については信じがたいほど無知な状態にあるんじゃないかと思えて仕方がない。

 現在、科学の勉強をしていて、自然科学の勉強というものが全力で集中しないといけない、アクセルを踏みっぱなしでいかないと分からないものなんじゃないかと私は思っているし、個人的にはアクセルをめいっぱい踏んで勉強をやっているつもりでいるが、そうするといよいよもって自然科学以外の勉強がほとんどさっぱり出来ない状態に陥ると感じている。
 科学をすればするほど、科学以外についてはバカになる。そういう状況ではないかと思う。集中した勉強や考察が出来ないことはもちろん、本もろくに読めない。

 これでいいのか? という疑問をうすうす感じる。大学で勉強をするのは知的に良い状態になるためだろうと思うのに、知的に致命的に欠落した状態になるんじゃないのかという予感を感じることが、なんだか気になる。

 なんとかして自然科学以外の文系の勉強を、文学や哲学、法律、経済、といったもの、自然科学以外のこの世界についての勉強をやらないといけないような気がするのだが、どうすればそれができるのかが分からない。

 願わくば、死ぬまでには少しでも勉強をやってから死にたいと思う。

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実験がうまくいくとハッピー・実験装置をひたすら動かす・楽しめることが才能
 今日は日がな一日実験装置を動かしつづけていた。個人的にとてもよい感じの結果が出てきたんじゃないかと思う。とても有意義な一日だった...
  • 2008/02/17
  • from : 利口系無重力blog@北大

コメント一覧

自分も理系ですが、歴史や文学などの知識はほとんどありません。
専門分野以外の知識が思いがけない発想を生むかもしれないから、それらを勉強する必要があると思いますが、やはりなかなか勉強できないですね。

強制がないといけないのかな。

>自分がやってきた勉強がそれなりに価値があるものだと個人的に思い込みたい
私とはまったく逆ですね(笑)。
お金がかかっているということを抜きにすれば、世間的に見て無価値なことにほど没頭したいというか。
でもほとんどの人は中谷さんみたいな考え方なんでしょうし、実際に物理・化学系の勉強はかなり役に立ってそうに思えます。
逆に、生物・地学ましてや数学は、役に立つ分野とそうでない分野の差が激しいという印象。
で、私が特に好きなのはその後者3つ(笑)。

>「自然科学以外の事柄に対する無知」っぷり
私その一人に確実に入りそう(苦笑)。
本題(この場合は自然科学)を疎かにしては本末転倒でしょうが、そうでない範囲なら知っておいて損は無いんでしょうね。

  • 2008/02/13
  • halogen ◆ rKgl1FOk
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私なんかがえらそにいえることではないのですが。
欧米の理系がそもそも神学と密接な関係にあるということになんらかのヒントがあるのではないでしょうか。
パスカルがパンセを書いた意味を考えることになんらかの鍵があるのではと。

  • 2008/02/14
  • 石田麦 ◆ -
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文系の勉強をとてもやりたくて気になってしょうがないみたいですね。
僕は、大学は理系で今、文系の勉強をしているんですが、多分中谷さんは文系も理系のように創造力や思考力を要すると感じていることと思います。しかし、ぜんぜん違いますよ。中谷さんのやってる仕事はイマジネーションや考える力が多分に必要だと思う。私は法律が専門ですが、
法律は条文を解釈して判例を学習する。判例というのは、知っていることが重要なんです。基本的に文系の勉強は知っていることに重きを置く、というより、知っているか知らないかの勝負です。よく、法律で三段論法といいますが、物理学なんか、たったひとつの方程式を解くだけでそれこそ100段論法くらいですよね。
私は何を言いたいのかというと、基本的に文系と理系の勉強はまったく違うということです。理系を理解しようとしたら、うんうん唸って考えなければならない。しかし文系で大事なことは、いかに多くの知識を覚えるかです。だから、私は文系の理論を学問と呼んだり勉強と呼んだりするのにものすごい抵抗があります。

  • 2008/02/15
  • 抗弁 ◆ -
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