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「二次元と三次元ではどちらの女性がよいか?」修正版

 高校の時の知り合いに対して、上記のテーマで文章を書いてみた。書いてみるとなんかわりとまとまった文章になって、それを死蔵するのも惜しいから修正してここにも載せてみることにする。痛々しい主張ではあるが、現時点の私がどう考えるかというまとめとしては意義深いんじゃないかと自分では思っている。

***********
「二次元女性と三次元女性ではどちらがよいか?」(修正版)
↑という問題について考えた。

 よく考えると、実在する人間の女性と、フィクションの女性キャラクターのどっちが良いのかというのは、結構難しい問題だと思う。


 本田透が「脳内恋愛」をといている。ギャルゲの女性に恋愛感情を抱くのと実在の女性に恋愛感情を抱くのは、同じだ、というような主張。
 最初は「奇天烈なことを言っているな」と笑って読んでいたが、最近は「本田透の主張はまったくめちゃくちゃというわけではない」んじゃないかと本気で思うようになってきている(そう思う俺がおかしいのかもしれないが)。

 恋愛感情というのが、脳内においてある化学物質が出てそれで感情が変化する状態、まあ「脳内麻薬の分泌で興奮する行為」だという主張は、俺は理解できる。たしかにそうだよなと思う。人間の感情が脳内で分泌される化学物質で制御されているらしいということはたぶん間違いがないだろうし、恋愛感情だって分泌される化学物質で脳がラリっているだけだ、といわれたら俺はそのとおりだと思う。
 最近思うが、人間の体が機械的なものであり、そして心を司る「脳」だって、電気的・化学的な機械じゃないかという風に、今の俺は思うようになった。
 つまりは、人間はハードウェアとしてはロボットであり、脳・心はコンピューター・プログラムなのだ。今はまだ開発されているロボット・コンピューターが人間よりも性能が低いからわからないが、そして今のものとは根本的なシステムの変更が必要かもしれないが、それでも本質的に「人間」というものがロボットとコンピューターと同じような「機械」である・ただの「よくできた機械」にすぎないんじゃないかという認識は、俺が学校で機械工学専攻にいるせいかもしれないがリアリティのある考えである。
…俺の中ですごい新鮮な考えである。「人間はよくできているが基本的にただの機械だ」と、思えるようになったのだから。そう思うことは良く考えると斬新な考えである。こう考えられるようになったことをもって俺は「科学技術の勉強をしてきて本当に良かった」と思っている。

 そして本田透のもうひとつの主張は、入力さえ欺けたならば本物とフィクションは違いがないということだ。
 人間が実在する女性をどう区別しているかを考えれば、基本的に視覚情報と音声情報に頼っている。だったらギャルゲやアニメだって視覚情報と音声情報があるじゃん、ならギャルゲのヒロインも人間女性も大差ないじゃん! ということ。
 指摘にあるが「触れない」という点は大きな違いだが、だが、触覚はそれほど重要な要素ではない。


 本田透が繰り返し主張していて、最近俺もそうだと思うようになったことは「オタクは女性の内面を重視する」ということだ。俺も女性に何を求めるか、何があれば女性を魅力的だと感じるか、を考えるならば、それは内面的な魅力、人間としての教養だと間違いなく言える。
 自分で間違っていると思うが、外見も気にする(外見で相手を判断するのは間違いだと思うが、ただそれでも外見を気にしてしまう。これは文化的な刷り込みである。そもそも可愛い・美人の基準だって文化的すりこみで、文化が違うと美人の基準は違うものだが)。外見が可愛い・美人だということは必要条件だが、それプラス内面的に教養があって話せる相手であるということも重要な条件には違いがない。

 私がフィクションの女性キャラクターに魅力を感じる点は、ひとつはそのキャラの性格がわかることが大きいと思う。ギャルゲにしても、アニメにしても、女性キャラの行動や考えは視聴者である私にわかる。そして「彼女」のものの考え方や行動が分かって、そこに魅力を感じて初めて私はその女性キャラに「萌える」というわけである。たぶん一般人が誤解しているだろうが、オタクは別に女性キャラの外見だけでは魅力を感じない(と私は考えている)。ギャルゲだってアニメだってライトノベルだって、女性キャラの設定資料集や雑誌のキャラ紹介イラストだけでは萌えないだろう。ストーリーを見てから魅力を判断する。
 そして私は小説を書いたりなんだりの経験でうすうす感じているが、キャラクターの魅力というのは外見だけではない。描く作品中のヒロインを「可愛い」と読者に思わせるためには、外見を可愛く書くだけでは不十分なのだ。そもそも文章教室とかでは「「彼女は可愛い」というストレートな表現をつかわないで彼女が可愛いことを読者に伝えなさい。」というような作文を書かされる(可愛いヒロインを小説で表現するときに「彼女はとても可愛い」という文章を本文中に書くのは三流なのだ)。演技だってそうだ。「「私は年寄りだ」といわずに、動き・しぐさだけで「この人は年寄りだ」と見ている人が分かる演技をしろ」というような練習を演劇教室ではやるだろう。


「二次元女性と三次元女性のどちらが好きか?」 という質問について考えると、

1.一般的にそもそも「魅力的な人間」というのはどう定義されるのか?(いくつかの条件をクリアすれば「魅力的な人間」なのか、だとすればその条件は何だ)
2.一般がどうであれ、この俺は何を持ってその人間に魅力を感じるのか?(人間の魅力のあるなしが一般的に定義可能だとしても、それとは別に「この俺がどう思うか」が重要になる、俺自身が決める条件は何だ)

 という問題になる。
 それなので、実はこれ、奥深いぞ、と思う。

 ただ俺は上記の質問に「三次元のほうがどちらかといえば好き」と答えたくはない。
 そもそも私は女性キャラに限らず、男性キャラだって、アニメ・漫画・小説で魅力的な登場人物がいたら、架空のキャラとか関係なく尊敬する。ガンダム0083のアナベル・ガトーに俺は男の生き方を感じるし、「涼宮ハルヒ」という存在のエネルギッシュな生き方を俺は心から尊敬している。「涼宮ハルヒなんて女性は実在しないじゃないか」といわれようがなんだろうが、俺はハルヒの「世界を大いに盛り上げる」という姿勢・動きまくるあの行動力を尊敬している。この俺の感情はフィクションではない(大体、実在する人間の中で涼宮ハルヒよりも魅力的だといえる人間が何人いるというのだ?)。
 というか、「フィクションだから・実在しないから」という理由で、アニメ・漫画・小説・ゲームのキャラクターに魅力を感じないとしたら、「なんてもったいないんだ!」と思う。

 俺は最近は、「俺を馬鹿にしたければ勝手にすりゃいい、それはお前が馬鹿なんだよ」と居直っているので、他人から馬鹿にされることが怖くなくなったが、二次元キャラを馬鹿にする人についても同じように思う。俺は心から「架空のキャラに心を動かされる俺は正しい」とおもっていて、馬鹿にするやつがいるとしたらそいつが馬鹿なんだと思っている。

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恋愛幻想の拠るところ、という話
 利口系無重力blog@北大さん「二次元と三次元ではどちらの女性がよいか?」修正版」 >恋愛感情というのが、脳内においてある化学物質が出...
  • 2008/03/30
  • from : 隠れ蓑~penseur~

コメント一覧

 どうもこんばんはです。

 考えるに、二次元の人も三次元の人も、直接触れ合わぬ限りはあんまり変わらないですもんね。例えば、アイドルを好きになっても、実際に触れて、そこから更に踏み込んで定型文以上の言葉をもらえてこそようやく二次元から三次元の存在と認識できるのでしょうし。かといって、三次元が二次元より上の存在なのだとも考えられませんけど。

>「俺を馬鹿にしたければ勝手にすりゃいい、それはお前が馬鹿なんだよ」と居直っているので

 頭からバカにするのではなく、『彼は何の根拠があってそう考えているのか?』また『俺が彼をバカにして良い根拠はなんなのか?』くらいは考えて欲しいところですよね。人を差別することになるのですから、それ位は慎重になっても良いと思います。また、そう考える・それについて深い考察をすることが、その人間にとっても有意義であるでしょうし。

 それでは。

  • 2008/03/30
  • サトシアキラ ◆ .vjKhiP6
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  • [ 編集 ]

アイドルについては、よく考えると架空の存在といっても良いくらいにはリアリティに乏しいものだと思います。
なんにせよコピーの情報にしか接していないという点で二次元と同じじゃないかと思います。そこらへんかんがえると結構難しい問題にぶつかるんじゃないかと思えて仕方がないです。

  • 2008/04/01
  • 中谷@管理人 ◆ -
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  • 2009/05/03
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