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学園コメディのアニメが好きだ! で思う。高校生が一番楽しかったんじゃないのかと

 学園コメディのアニメが好きだ。「ひだまりスケッチ」も「乃木坂春香の秘密」も、多数あるギャルゲ原作アニメも、舞台は「高校」である。中学でもなく、そして大学でもない。

 何で高校なのだろう? ということを疑問に思った。
 現在のアニメはDVDを売るために作っている(はず)。だったらDVDを買う連中が喜ぶような作品を作るようになっているはず。それが結果的に高校を舞台にした作品が多いということがちょっと不思議に思った。DVDを買っている人ってのは高校生よりは年齢層が高いはずじゃないか。なんで舞台が高校の作品が多いのだろうと。

 私なりの答えは「高校生の年齢が一番理想的な考えをするから」というもの。
 高校生のときは将来に夢を持っている。「ひだまりスケッチ」の主人公ゆのっちは夢にあふれている。これが大学になって、「げんしけん」になると、登場人物はもう夢が実現しないことを知って理想をあきらめてしまっている。げんしけんに登場するキャラと、ひだまりのキャラの、「将来への期待度」を比べてみると、ひだまりは光り輝いていて、げんしけんはよどんでいる感じ。

 今、アニメが好きでDVDを買っている人というのは、理想的な人が多いんじゃないかと思う。高校を舞台にした学園コメディは、登場人物が理想的で夢を持っていて、そして何かしらのチャレンジをしている人たちだ。未来をあきらめていないのがこれらの作品のキャラクターたちだ。
 その姿勢を「良い」と思う人たちが、今のアニメ好きなんじゃないかと思う。大人のアニメ好きが時としてキッズ向けアニメが好きだったりするのは、キッズ向けアニメは高校を舞台とした学園コメディよりももっとストレートに理想的なメッセージを発している点にあるのではないかと思う。

 大人になってアニメが好きだという人は少数派だ。それは多数派の大人が、高校時代のときのような「将来に夢や希望を持つ」という考え方に価値を見出していない・実現不可能なものとしてシニカルに受け取っているということなのかなと思った。


 私がなぜこんなにも高校を舞台にした学園コメディに惹かれているのかを考えると、逆に大学生以上の大人のあり方が嫌いだということも思う。

 甲斐谷忍という漫画家の作品を読んでいる。基本的に「騙し合い・駆け引き」をテーマにしたパズル的な作風である。そこで出てくる(というか俺が読み取った)メッセージは、

「世の中は騙し合い。騙される方が悪い。生き延びるには騙してくる相手を騙し返すだけの狡猾さを持て」

 というもの。これが大学生以上の大人の基本的なものの考え方じゃないかと俺は思った。他人から騙されないように警戒して、場合によっては他人を騙してでも自分が生き延びる。それだけの狡猾さを持たなくてはならない。
…俺はこういう考え方や世界のあり方があんまり好きじゃないし、それゆえに、騙し合いではなく、他人を疑うことすらしない高校生の性善説ともいえる子供っぽい世界観にあこがれるものがある。

 大学を舞台にした「げんしけん」では、登場人物は社会をサバイブするための狡猾さ・ずる賢さを持ち合わせている。というか、大学生以上ともなると、ある種の計算高さ・打算というものを持たないわけにはいかない。私自身も持っている。

 それでも、そういうありかたは嫌だという思いが、純粋というか無邪気というか、シンプルに理想的な、高校を舞台とした学園コメディやキッズ向けアニメに魅力を感じさせてしまうのではないかと思う。
「将来には夢や希望を持っていい」という風に思わずにはいられないから、だから学園コメディを大人になっても見てしまうのではないかと思う。少なくとも作品の中では、この命題はYesになっている。

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希望というのはもちろんきれい事ばかりではないけれど
 利口系無重力blog@北大さん「学園コメディのアニメが好きだ! で思う。高校生が一番楽しかったんじゃないのかと」 『甲斐谷忍という漫画...
  • 2008/08/17
  • from : 隠れ蓑~penseur~

コメント一覧

高校生時代かー

自分の高校生時代は悪夢に近かったですね。
いじめに遭い、進路で悩み、絵を捨てて理系に進むことを決めた時期。
自分にとっては夢を諦めた時期であり限界を思い知らされた一番辛い時期でした。
今でも高校の同窓会は行く気が起きません。
したがって、高校生活を描くコメディは全て絵空事と割り切って見てます。

大学生の頃は高校生時代の苦い思い出から色々なことに深入りしなくなりましたね。
その分、ライトで自堕落な学生生活を堪能しましたけどね。

  • 2008/08/19
  • みとみー ◆ TdYaZJ8Y
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