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勝負師の闘い方にも種類があるのだろうかしらん

 中村俊輔の「察知力」を読み終えた。思ったよりも面白くて読み応えのある一冊だったが、読んでいて俺とは勝負に対する向き合い方が違っているなということが面白いというか、違和感を感じる一冊だった。

 中村俊輔は勝負(サッカー)においてはとにかく「考える」「準備する」「対策を練る」ということが重要でそれを実践しているそうだ。そしてこの本を読んでいて思ったことは、サッカーは「勝負をする前の準備ですでに勝敗が決まっている」とでもいうべき決定論に近い考え方が展開されているなということ。そこが俺とは根本的に考え方が違うと感じた。

 俺は人生を「ギャンブル」だと考えているが、ギャンブルというのは運否天賦の部分がどうしてもあると思う。具体例で言えば、サイコロの丁半を賭ける例や、あるいはルーレットで赤か黒かに賭けるような、そんな確率で決まっていて勝負に準備や対策の立てようがないような、ラッキーだけで勝負するギャンブルが人生の本質だと俺は思っている。
 だから俺は勝負の勝ち負けにはそもそも理由はないと思っている。勝ったとしても負けたとしてもそれは運がよかったか悪かったか、という部分が大きいんじゃないかという、そんな確率的なものの考え方で人生という勝負はギャンブルなんだと捕らえている。

 それに対して、中村俊輔のこの本を読むと、なにかサッカーには「必勝法」があって、「事前に十分な準備をして対策を立てておけば絶対に勝てる」そんな前提で勝負をやっているかのようにかかれてあって、この決定論にも似たものの考え方が俺とは根本的に違うなと思った。

「勝負は運否天賦、やってみるまでわからないものだよ。そんな『準備をしっかりすりゃ絶対勝てる』みたいな考え方には俺は賛同しない」という風に強く思った。


 あとは「後出しジャンケン」にも似た感覚を覚えた。たまたま上手くいっている中村俊輔がこの方法を取っているからといって、他の人が同じ方法をとっても上手くいくとは限らない。なにか部分的な一例を強引に一般化している感じを覚えた。…本当にこの「方法」に普遍性があるのか? というのは疑問に感じた。


 そもそも、勝負に対するものの考え方というのは人によって大きく分かれるだろうと思う。上手くいっている人と上手くいってない人。極端に言えば、「勝ち組」と「負け組」では勝負に対する考え方は全然違うはずだ。そして本にせよなんにせよ、勝負論は「勝ち組」の言説があまりにも多すぎると思う。なので、自分が「負け組」だと思っている俺なんかは大分疑ってみるようにしている。「勝ち組」の考える世界観は「負け組」の俺には当てはまらないのだ。

察知力 (幻冬舎新書 な 4-1)察知力 (幻冬舎新書 な 4-1)
(2008/05)
中村 俊輔

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